[開催レポート] 5/19(水)【フェアトレードで世界をつなぐ、サスティナブルなビジネスに挑戦するシサム工房の取り組み】 NAGOYA WOMEN STARTUP LAB. オープンセミナー
5/19(水)に、NAGOYA WOMEN STARTUP LAB. 2021 オープンセミナー【フェアトレードで世界をつなぐ、サスティナブルなビジネスに挑戦するシサム工房の取り組み】を開催しました。
ゲストに有限会社シサム工房 取締役の人見とも子さんをお招きし、サスティナブル・ストーリー株式会社 代表取締役の中島康滋がナビゲーターを担当しました。
関西圏を主な拠点に、8店舗の直営店を持つシサム工房さん。90%以上が正社員、平均年齢30歳という若い会社の挑戦や現在、またご自身のキャリアについてもお話をいただきました。
「今日、服を着ている人はいますか?」
「明日も、服を着る予定がある人はいますか?」
私たちが当たり前に身につけている”服”について改めて意識を促す問いかけからスタートしました。
ファッション業界の現実
華やかなファッションは自己表現をするための大切なものである一方、困ったことが起きているのも現実という人見さん。2013年に起こった、ファッション史上最悪といわれる「ラナプラザの崩壊事故」のお話をもとに、ファッションが違う方向に進みすぎているという危機感を伝えてくださいました。
シサム工房と人見さんの取り組み
途上国のノースキルの女性を対象に、無償でミシン技術をトレーニングし、その後サスティナブルに働ける仕組みを作っているそうです。トレーニングを受け働き始めた女性は「子供に教育を受けさせることができた」「大学進学させた」など、夢を叶える人も多いとか。
フェアトレードストーリーテーラーとしてのキャリア
人見さんがタイに留学していたとき、そこで見た厳しい状況で生きる子供達の現実に直面します。しかし、刺繍製品で日本と繋がることで未来を語る女性達との出会いが、フェアトレードの道をあゆむきっかけになったとの話がありました。
メッセージ
「フェアトレードを生活の中に!」
手軽に、気軽に、無理なく日常に取り入れて欲しいと人見さん。
小さな「MYフェアトレードアクション」に取り組んで欲しいとお話されました。
“お買い物とはどんな社会に一票を投じるかということ。”
と最後はサスティナブルな未来に向かうことばで締められました。
質問コーナーでは、コロナ禍においてフェアトレード事業を続ける難しさはありませんでしたか?という疑問が投げかけられました。人見さんは休業期間中だからこそ出来ることを考え、現地の情報やコミュニケーションを大切にされていたそうです。
困難な状況でも“今”出来ること、“未来”のために出来ることに最善を尽くされる人見さん姿勢と”ことば”が印象的なセミナーでした。受講者にはフェアトレードについて知っている人、知らない人、様々でしたが、人見さんの明るく、軽快な語り口に、受講者のフェアトレードやサスティナブルな取り組み、起業への興味や関心の高まりを感じたセミナーとなりました。
参加者の声
- 「アクションする“あなた“が増えると社会が変わる」という言葉が印象的でした。自分のやっていることはとても小さなアクションだけれど、誰かがそれを受け取ってまた別のアクションを起こしてくれたら、という希望になりました。
- 人見さんのお人柄にとても惹かれました。そして話し合いの大切さ、事業の相談ができるメンバーの心強さを学びました。
- 商品開発の苦労や問題点など、商品を見ただけでは分からない話が聞けて、とても興味深かったです。
- フェアトレードのリーディングカンパニーさんのリアルなビジネスの内側をシェアしていただいて、世界がより身近になりました。特に人見さんの起業のバックグラウンドや、現地での地道なコミュニケーションに感銘を受けました。
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NAGOYA WOMEN STARTUP LAB. 2021 オープンセミナー
タイトル:フェアトレードで世界をつなぐ、サスティナブルなビジネスに挑戦するシサム工房の取り組み
日時:2021年5月19日(水) 13:30-15:30
会場:オンライン(Zoom)
ゲスト:人見とも子氏|有限会社シサム工房 取締役
ナビゲーター:中島康滋|サスティナブル・ストーリー株式会社 代表取締役
申込者:38名
参加者:27名