5/26(水)に、NAGOYA WOMEN STARTUP LAB. 2021 オープンセミナー【社会課題をビジネスで解決しよう 〜アクションを起こす時に大切な考えかた〜】を開催しました。
ゲストに社会活動家/ソーシャルビジネスコンサルタントの辻井隆行氏をお招きし、起業家/ジュエリーブランドHASUNA Founder&CEOの白木夏子がナビゲーターを担当しました。
まずはじめに、辻井さんからいま地球に起きていることや、パタゴニアに入社してから気づいたファッション業界の実情、旅をする中で目にした環境への負荷などについてお話しいただきました。
パタゴニアの社員になってからは有給休暇をめいっぱい使って、各地を旅してきたそうです。カヤックから見たバンクーバー島の写真を見せていただきながら、伐採により山肌が見えてしまっている自然の姿に衝撃をうけたお話をしてくださいました。また、コットンというと天然のもので、自然からつくられた素材だから「良いもの」だと思っていたのに、倉庫に保管してあったTシャツのために健康を脅かされてしまった人たちがいた現実など、それらを表やグラフ、数字、写真を混じえて、わかりやすく伝えていただきました。
パタゴニアというと、ファッション=洋服を作っている会社というイメージがあると思うが、2019年に一新した企業理念には「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」を掲げた。はじめから完璧だったわけではないけど、完璧じゃなくてもそれを目指しながら、不完全な中でもやり始めることが大事。なぜなら、不完全だけど一歩前進しないと、いつまでたって完全に近づけないから。そだからそのときに、ブランドパーパースのようなものが必要で、そのパーパスに沿っているところから順に完全だけど一歩ずつ前進していこうと、力強いメッセージをいただきました。
さいごに、辻井さんがいま目指していることについて、パタゴニアにいたときは組織があったからできたこともあった。地球や環境のことは、民主主義なので政治的な話をしないと、未来が決められない。「#いしきをかえよう http://change-ishiki.jp/ 」では、身近に起きている不都合な真実について、じぶんごととしてとらえ、一度立ち止まって考えてみませんかと情報発信している。市民活動をほそぼそとやっていきたいと共有していただきました。
参加者の声
- 何も考えずに生活していると、自分が問題の一部になってしまうが、考えて行動すれば、解決の一部になるという言葉が特に響きました。現時点では、起業は考えていないのですが、身近なアクションから少しずつ変えていこうと思いました。
- 今ある問題は表面にみえているものだけでなく、解決すべき多くの課題が深掘りしないと可視化できない部分に溢れているんだと感じた。考え方を変えるきっかけなのだと感じた。
- 目的は何なのか、そこをしっかり考えていくのが大事で、最初から全部はできないんだって思っていていい。という言葉が印象に残りました。
- 何も考えずに生活していると、自分が問題の一部になってしまうが、考えて行動すれば、解決の一部になるという言葉が特に響きました。現時点では、起業は考えていないのですが、身近なアクションから少しずつ変えていこうと思いました。
- 「不完全でもいいから一歩前に進もう!が集まって完全に近づいていく」という言葉が印象に残りました。
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NAGOYA WOMEN STARTUP LAB. 2021 オープンセミナー
タイトル:第2回 社会課題をビジネスで解決しよう 〜アクションを起こす時に大切な考えかた〜
日時:2021年5月26日(水) 10:00-12:00
会場:オンライン(Zoom)
ゲスト:辻井隆行氏|社会活動家/ソーシャルビジネスコンサルタント
ナビゲーター:白木夏子|起業家/ジュエリーブランドHASUNA Founder&CEO
申込者:45名
参加者:22名